数多くの現場改革の実績を持つ寿老人(じゅろうじん)が、食事・入浴・排泄・認知症介護から業務改善に至るまで、あらゆる内容に関して、具体的にわかりやすく、明日から使えるヒントなどを交えながら、つぶやく内容です。
自分なりの置き方(食器の位置)がある
2016年11月30日 (水) | 編集 |
いつも 『 はんなり介護 寿老人のつぶやき… 』へご訪問いただきありがとうございます。

今日は、『自分なりの置き方(食器の位置)がある 』です。
では、本日もブツブツつぶやきます。


食事をする前に
みんなそれぞれ、食べ方もあると思いますが、自分なりの置き方(食器の位置)があると思いませんか?

専門職になればなるほど、その方の自分なりの置き方が無視される傾向にあります。
『この人は麻痺だから・・・』とか、
『その人は認知症があるから手元に置かないで、ごちゃごちゃにしてしまうから』とか。

では、実際に・・・
ご飯やお汁を入れた食器を配膳用のお盆に並べて配ってみましょう。
配膳後、みんな同じように配膳されていなか、明日からでも良いので、一度見渡してみて下さい。

そして、その後が大事なのです。
きっとそっと器を置き換えている方がいるのです。
その置き換えが、自分なりの置き方なのです。

ほな、はじめからその人にあった自分なりの置き方(食器の位置)で配膳をすれば良いのか!
と言うと、そうではないのです。

要は、その人がおいしく食べられるスタイルがある、と言うことが大切なのです。
専門職としては、その視点を見失ってはいけないという事が大切ではないでしょうか?

ついつい正解を求めてしまいますが、その正解は利用者さまが持っていると思います。
意思表示ができない方もいます。
その正解(勝手)を見つけ出すののが(プロセス含む)、正解への道標ではないでしょうか?

こんな視点がプロとして介護に携わる方のセンスを磨きあげるのです!


みなさんが定食屋やレストランに行った時、配膳された通り食べる人もいれば、器を置き換えて食べる人もいると思います。

認知症を患っている方は職員が発したその言葉・・・
『その人は認知症があるから手元に置かないで、ごちゃごちゃにしてしまうから』
しっかりと聞かれていますよ!

寿老人ですか?
「私の場合は、メニューによって色々、ちなみに好きなものから食べます、はい。」
そして、明日からも、食事の出し方に悩むのです・・・・・(^^;

寿老人のつぶやき…
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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マッサージ
2016年03月17日 (木) | 編集 |
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今日は、『 口腔に関するマッサージ 』です。
では、本日もブツブツつぶやきます。

口腔に関するマッサージと言えば
①唾液腺マッサージ(耳下腺・顎下腺・舌下腺)
②アイスマッサージ
③ガムラビングの方法
等が浮かんでくると思います。

食事をたべる事が困難になってくると
度々むせるようになり、食べる量も減ってきます。
むせると誤嚥性肺炎のリスクも増します。
発熱は37度代後半から38度は当たり前となり
入浴はもちろん起き上がることのままならない・・・
まさに悪循環・・・・・
そして看取りへ・・・・・ 
それで良いのでしょうか?

そこではじめたのが上記①②③です。

しばらく経つと
食べる量は8~9割、むせるのは1日2~3回
むせるのが少ないので誤嚥性肺炎はなく発熱は微熱が時々
入浴回数も増えほとんどベッドから離れて食事ができる
ようになりました

勿論歯科医師等に確認をして実技指導をしてもらいました。
実技内容は写真や文章として残しました。
そして、1人ひとり職員さんに地道に伝えました。
そこで大事にしたのが、そのケアに根拠を持つことでした。

根拠を持ったケアが、良い結果として現れると
職員さんの自信につながります。
そして成功体験に積み重ねに繋がります。
この体験は大きいと考えたのです。

その後、他の利用者にもマッサージは自然とできるようになり
スムーズに食事をされる方も増えてきました。

成功体験はどんな小さなことでも大切なんですね。

しかし、
自然と食べることができなくなり
そのまま自分の望む生き方をされるという方も
いらっしゃいます。
難しところです。

私たちは
利用者の思いや家族の思いによく耳を傾け
真剣に考えることが大切なのではないでしょうか?

「あの人がそう言ったから・・・」で済ませてしまうと
流されてしまう可能性もあると思います。

「あの人がそう言ったから・・・」と言いながら
職員さん同士で同調すると安心感は高まりますが、
気づきが生まれる前に判断を誤る可能性も出てくるのではないかと
自分の中で 『 ヒヤッ 』 としてしまうことがあります。

みなさんも色々な経験をされたと思います。

私(寿老人)ですか?
仕事がら、噛む回数も少ないし、食事の時間は短いです。
そして、麺類でムセルことが多くなりました。
ムリはできませんね。

寿老人のつぶやき…
最後までお付き合いいただきありがとうございました。


残存能力をいかして
2015年04月14日 (火) | 編集 |
本日も 『 はんなり介護 寿老人のつぶやき… 』へのご訪問ありがとうございます。

今日は、『 残存能力をいかして、潜在能力を発揮する 』です
本日もブツブツつぶやきます。

福祉用語辞典で「残存能力をいかす」等をしらべると簡単に出てくるのですが、あえて福祉用語辞典以外で色々調べてみました。
『残存』・・・・なくならないで残っていること
『能力』・・・物事を成し遂げることのできる力、動作等の身体的・精神的行為を行うのに必要な力
『いかす』は、『生かす」と「活かす」とが2つあって、
『生かす』・・・「生きていさせるや死なさない」等の意味で主に生命に関係する時や消極的な意味で用いることが多い
『活かす』・・・「役立てる」等の意味で「活用する」のニュアンスを含んでいて積極的な意味で用いることが多い
『潜在』・・・・表面にはあらわれず内にひそんでいたりすること
『発揮』・・・・もっている能力や特性などを十分に働かせること、もっている能力や特性などを十分に働かせること。

ちなみに福祉用語辞典等でしらべると、その多くがこんな意味です
⇒何らかの理由により機能障害をもっている人が残された機能を用いて発揮することができる能力のこと。

皆さん今さら何を・・・と言われると思いますが、、、

食事介助中です。
利用者さまはなかなか1人で食べることができません。
ついつい食事介助をしてしまいます。
そのほとんどが『忙しいから』と理由で片付けられてしまいます。
決まり文句は「おいしいですか?」
その言葉掛けにどんな意味があるのでしょうか?
そして記録は全量摂取です。

それで良いのでしょうか?
一度考えてみましょう!

はじめは全介助でした。
職員が介助をしやすく、配膳の位置はあまり考慮されていません。
それに気づいた職員がせめて食事がちゃんと見えるところにと思い配膳をしました。
すると、利用者さまはしっかりと食事を見るのです。
それを見た職員は、スプーンを持ってもらい、上肢を支え口元に持っていきました。
利用者さまは口を開け少し顔を前に出すのです。
顔を前に出す様子を見ていると、肘・手首が動いてきました。
肘だけを支えることにしました。
しばらくするとスプーンですくうことができるようになり、口元まで手がうごきました。
しかし、肘は上がりきりません。
簡易に肘置きを作製設置しました。
高さを考え配膳に配慮し少し工夫をするだけで自分で食べることができるようになりました。

ここまでくると、決まり文句の「おいしいですか?」や全介助で全量摂取という記録もなくなりますし、日本の食文化である伝統的なコク・味わい・うま味・風味は食事摂取ではないということがわかります。
そして、みんなが大切にしたい団欒、食事のスタイルも大切にされるように(考えるようになる)なるのではないでしょうか?
こんなことはユニットケア研修では教えてもらえません。

ユニットケアでよくみられる陶器を使い、ランチョンマットを使用して、職員も一緒に食事をすることが食事なのでしょうか?
最近ユニットケアの歪みが囁かれるよになってきたように感じます。
今回は食事について寿老人なりに考えてみましたが、そこにどんな意味があるのか、本質は何なのか、本当にそれが個別ケアなのか等々色々考えてみる必要があるのかもしれませんね!

いかがでしたか?『 残存能力をいかして、潜在能力を発揮する 』色々な意味があっても良いような気がしませんか?

私(寿老人)ですか?
介護手法を先に考えてしまうとどこかに歪みが生じてしまいます。みんなそれぞれある普通の生活を先に考えることが大切ではないかと思ったりするのです、はい。

寿老人のつぶやき…
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

とろみのつけ方
2014年12月01日 (月) | 編集 |
本日も 『 はんなり介護 寿老人のつぶやき… 』へのご訪問ありがとうございます。

今日は、『 とろみのつけ方 』です。
本日もブツブツつぶやきます。

食事の時、誤嚥予防等のためにとろみ剤の使用をすることがあると思います。
最近思うのです。
職員さんによってとろみ剤の使用にバラツキがあるなぁ~、って。
とろみ剤をスプーンでパッ、パッ、パッと水分、汁物等に入れてから、かき混ぜる人、
ドバっと入れて個人用のスプーンで数回グルグル、器の角でちょんちょんとする人、
器の大きさ・食べ物の量を知ってか知らずか、画一的に1つ入れてグルグル、1つ入れてグルグルとする人、
ダマになっているにそのまま出す人、これは最悪・・・。
食べる方は一緒なのに、職員さんによって使用方法は色々?ってことありませんか?

みなさんご存知のとおり、使用方法によってトロミ(食事や水分)の出来具合は変わってきます。

バラツキがあったとしても最低限知っておかなければならない事は、なぜトロミを使用するのかという理由です。
例えば、水分にトロミを使用する場合。
水分を飲み込むとき食べ物よりも速いスピードでするっと喉の奥に入ってしまいます。
この時、のどの奥にある気道にフタ(喉頭蓋)をして、肺に水分が入らないようにを防ぎ、食道に水分が入るようにしています。このフタの動きが加齢や疾病等により遅くなったり、うまく機能しなかったりすると食事ではむせないが水分でむせたりするのです。
なので、水分にトロミを使用するのです。

トロミのつけ方は、トロミが必要な利用者さま1人ひとり違うと思います。
という事は、

画一的にトロミをつけるのではなく、1人ひとりに合ったトロミ加減に調整する必要があるのではないでしょうか?
トロミ剤はかたまりが出来ないように少しずつ入れて、手早くかき混ぜてみましょう!
入れてからかき混ぜるまで時間があいてしまうとダマになりやすいと思います。
トロミ剤を使いすぎると固くなり誤嚥や窒息の可能性があります。
トロミ剤が少ないとやわらかすぎてムセたりします。

トロミ剤を正しく使用するためには、1人ひとりに合ったトロミの目安を決めておきましょう!
例えば、『何g』と文字で表記するのではなく、『このスプーンで半分』と写真等で目に見える形でキッチンやトロミ剤の入れ物に貼りつけておくのも良いかもしれません。
同じ量のトロミ剤を加えても、お茶や汁物等によって同じトロミ具合になりませんので配慮が必要です。

エンシュアや牛乳などは、トロミがつくまでの少し時間がかかります。
はじめはシャバシャバでも底の方から混ぜているうちにトロミがついてきます。
入れすぎるとかたまりすぎて飲みにくくなりますので少しずつトロミ剤を入れてみましょう!

寿老人の私見ですが、簡単にまとめてみると
①トロミ剤が必要な利用者さまの理由を明確にしてみましょう!
②1人ひとりに、飲食物それぞれに合ったトロミ加減に調整(目に見える形で表示する)してみましょう!!
③そして、何より大切なのが、食べる人の気持ちを考えよう!
です。

僕(寿老人)ですか?
最近、何でこんなのでムセるのかなぁ~、と思う事が多くなてきました(^^;

寿老人のつぶやき…
最後までお付き合いいただきありがとうございました。


食事の場面で・・・
2014年08月18日 (月) | 編集 |
『 はんなり介護 寿老人のつぶやき… 』 にご訪問いただきありがとうございます。

今日のつぶやきは、 『 食事の場面で五感を活かす! 』です。
ぶつぶつとつぶやきます。
今日は長いです。
最後までお付き合いよろしくお願いします。

利用者さまの楽しみの1つに食事があります。楽しみな食事が、職員さんの都合ですまされてしまう場面も少なくはないです。

早くしないと…、他の職員さんに迷惑が…、理由は色々…
ケアマネ・相談員からは「食事の時間位ゆっくりとね」なんて言われた日には・・・・
いったい、どうしたら良いのでしょうか・・・

だれもがおいしく・楽しく食べたいものです。
そこで、僕(寿老人)は、食事の『五感 』について考えてみました。

五感には、聴覚・嗅覚・視覚・触覚・味覚と言うのがあるそうです。

それを食事の場面に置き換えると、

・食事の準備の音(聴覚)で、「そろそろ食事かな?」
・そして、臭いがしてきて(嗅覚)、「今日は何かな?」
・目の前に食事が並び(視覚)、「おししそう!何からたべようかな?」
・箸を持ち、自分の口に食べたいものをつまんで(触覚)運んでかむ(触覚)、
・そして、「これはおいしいぞ(味覚)」
 って言う感じでしょうか。

この場面を介護が必要な方(例えば左麻痺)に置き換えると

・食事の準備の音(聴覚)で、「そろそろ食事かな?」
  身体の左をよくぶつけて移動される。→移動中に左側に注意が向いてい
   ない。
→障害物を撤去させる。
・食べ物の臭いがしてきて(嗅覚)、「今日は何かな?」
・目の前に食事が並び(視覚)「おいしそう!何から食べようかかな?」
  以前左に熱いお茶があったのですが、手があたりこぼされました。足元に
    すこし火傷されました。なので、お茶はご本人の了解のもと、右側に置く
    ことにしました(全般的に注意力が低下する)。左側だけ食事が残ってい
    ることが多いので、右側に寄せて配膳する(左半側空間無視)。
・箸を持ち、自分の口に食べたいものをつまんで(触覚)運んでかむ(触覚)、
 「あれ、つかみにくいぞ」⇒身体が傾いているので姿勢を直す→「よし、つか
   めそうだ」
 「なんだか少しかたいなぁ、喉にひっかかりそうだなぁ~」→軟らかめにした
   り、刻んだりする
→「これならたべられそうだ!」
・そして「これはおししいぞ(味覚)」

簡単にまとめると、左麻痺の方は、
左側に注意が向いていないので、移動時の障害物の撤去
全般的に注意力が低下するので、熱いお茶は右側へ
左側空間無視があるので、配膳時は右側へ
身体が左に傾いているので、姿勢をなおす
食べにくそうなので、たべやすくする

五感を働かすだけで、こんなに専門性に近くなります(^^)

難しいアセスメントやケアプランも大切ですが、まずは五感を活かしてみるのも良いのではないでしょうか?
いきなり専門性?っていわれても難しいです。

五感を活かしたその気づきから、みんなが得意なシーティングや自助具の検討、カロリー計算、中核症状や周辺症状等の専門性につなげていけば良いのではないでしょうか

そして、楽しみの食事です。

食事中には楽しい会話が聞かれ(聴覚)、
「これは良い香りがするね」(臭覚
「あんたの私より少し大きいね、笑」(視覚
「ほらほら、これあげるから」とつまんであげる(触覚
「ありがとう、おししいねぇ~」(味覚

と言う具合になるのです、はい。

ムツカシイアセスメントシートよりも、生活に密着した感覚(五感)をフルに活かしてみてはいかがでしょうか?


僕(寿老人)、最近脂っこい物が食べられなくなってきました。
歳のせいでしょうか・・・・(^^;


寿老人のつぶやき…
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。